ヴァルナ国際バレエコンクールの紹介

新国立劇場バレエ団に2009年から契約ソリストとして入団され、現在はプリンシパルとして多くの舞台に出演されている福岡雄大さんは、2008年の第23回ヴァルナ国際バレエコンクールでシニア男性部門第3位を受賞されています。後に続く多くのダンサーの方に向けたメッセージを頂きました。

  • 【Q1】
    (色々な国際コンクールに出られていますが)、ヴァルナ国際で特に印象に残ったことは何ですか?
  • 【A.1】
    印象に残っているのはやはり野外のステージです。
    何のへんてつもない公園の中に野外ステージがあります。
    それが照明が入ると凄く神秘的というか幻想的なんです。僕にはそれがヴァルナ国際コンクールに参加する一番の魅力でした。
  • 【Q2】
    国際コンクール(特にヴァルナ国際)に挑戦する方に必要なものとは何ですか?
  • 【A.2】
    メンタル面でしょうか。踊る設備や環境は日本とは違い、過酷だと思います。そのなかでいかにイライラせず、穏やかに過ごせるかが肝になると思いました。日本では凄くきちんとスケジュールが組まれていて、時間通りに事が進むんですが、ヴァルナではそうはいきません。本番の雨天延期もありますし、練習場所も床が滑りやすかったり、大変だった記憶を今でも思い出します。
  • 【Q3】
    コンクールに出場することで、プラスになる点は何ですか?
  • 【A.3】
    色々な国の方々の踊りを見れることです。凄く勉強にもなりましたし、良い刺激も頂きました。先程も述べましたが、メンタル面も強くなると思います!
    あと、全然踊りとは関係ないですけど、海が綺麗ですね!僕は最後まで踊らせていただけたので、泳ぐことができませんでしたが、泳ぎたかったです!
  • 【Q4】
    今後ヴァルナを目指す方へのメッセージは
  • 【A.4】
    ヴァルナ国際コンクールは僕が今まで出場したコンクールのなかで一番過酷なコンクールです。
    今プロとして踊られてる方も若いダンサーの方でも、今まで経験したことがない貴重な体験ができるコンクールだと僕は思います。
    もし、出来たら踊る前の場当たりの時に空を見上げてみてください!満点の星空が広がっていて、心がスーッと晴れます!僕はそれを見るたびにこのコンクールに来て良かったなと心底思いました。
    国内外問わずコンクールでは、結果は皆さんにとって大事だと思いますが、ヴァルナは結果うんぬんではなく、是非出場していただきたいコンクールだと僕は思いますので、もっと多くの日本のダンサーの方々の出場を心から望んでいます。
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